親から、祖父母から受け継がれている「言い伝え」。
「〇〇したら×××になっちゃうよ!」と言われ、小さい頃は若干の恐怖を覚えたものです。
先人たちの知恵や戒めが込められた「言い伝え」はたして本当なのか?を調べてみました。
【バカは風邪ひかない】を検証。
あながち嘘でもないようです。
風邪をひくという事は、免疫機能が低下しているという事。
あるお医者さんの見解によると、
“バカ” → 物事に無頓着 → ストレスをためにくい と定義した場合
医学的にも否定できないことなんだそうです。
過度なストレスも心理的・精神的にダメージを受けるだけでなく、
身体の免疫機能を低下させ健康に影響を及ぼします。
「風邪をひいていることに気が付かないから」という意味合いもあるようですが
前者の方が論理的だし優しい説ですね。
【スイカの種を飲み込むと虫垂炎(盲腸になる)】を検証。
子供のころ、志村けんの真似をしたスイカの早食いが子供たちの間で流行りました。
私も例外なく真似をしたわけですが、その時に母親によくこの言葉を言われました。
あと、おへそからスイカが生えるとか。
『昔は「スイカやブドウの種を飲み込むと盲腸になる」などと言われていたが、それは全くの迷信であり、
果実の種子の誤飲と虫垂炎の発症との間に因果関係は無い。』※ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%AB%E5%9E%82%E7%82%8E
だそうですが、しかし!
トルコのイズミルの病院からはこんな報告も。
・2002~2009年に急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を行った1969例のうち、植物の残留物や種が確認できたのは8例(0.4%)
・病理学的には7例で果物の残留物、1例で果物の種が確認された
とのこと!
約2000人に1人は盲腸内に種があったということは、この言い伝え、完全には否定できません!
とは言え、かなり稀なこと。
やはりこれは、「スイカはよく味わってゆっくり種を出しながらお行儀よく食べなさい」という事ですね。
【うなぎと梅干を一緒に食べてはいけない】を検証。
むしろ逆!栄養的、医学的にもこの食べ合わせは実は体に良いらしいのです。
ウナギに含まれるビタミンB1と梅干のクエン酸は疲労回復、夏バテ防止に役立ちます。
さらに、梅干しの酸味が胃酸の分泌を促すため、うなぎの脂の消化を助け、胃もたれを軽減させる働きもあり、
どちらかと言うと、一緒に食べたほうが良いのだそうです。
昔も今もうなぎは贅沢品。
梅干しを食べて口の中がサッパリしてまたうなぎを食べる…といった
食べ過ぎないように戒める意味あいの方が大きかったようです。
調べてみるとなるほど興味深いです。
言い伝えにはそれなりの理屈がありますが、比較的インパクトのある短い文章で、耳に残るわけですから
昔から口伝えに広まり、受け継がれてきた「言い伝え」は、優れたキャッチコピーであるとも言えそうです。